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「ソーシャルワーク実習シンポジウムが開催されました」

イベント
2022.02.16

 2022年1月13日に、「2021年度ソーシャルワーク実習シンポジウム」が開催され、今年実習を行ったすべての学生が、実習で体験した内容を報告しました。細田学部長による開会挨拶の後、実習施設・機関の分野ごとに3つの教室に分かれ、「福祉に必要な姿勢とは ~実習を終えて私たちが伝えたい事」という共通テーマのもとで、各人が実習で学んだことについてのプレゼンテーションを行いました。
 今年度もコロナ感染予防の観点から、実習施設の指導者の皆様を招待することができませんでしたが、実習報告を行った先輩に対して次年度に実習を控えた後輩が積極的に質問する様子が数多くみられました。実習を終えた学生にとっては実習の意義を振り返る場に、実習を予定している学生にとっては実習へのモチベーションを高める大切な機会になったと思います。
 ここでは、実習を体験した感想について、シンポジウムでの報告を終えた学生の声をいくつか紹介したいと思います。

中田愛里沙さん(児童相談所で実習)
「実習の現場では、授業で学んだときに感じたことや考えたことの印象が大きく変わったり、あの時の授業で言っていたことはこのことだったのかと気づくことができたり、本当に多くの貴重な体験をすることができました。実習記録の作成など大変なことも多くありましたが、改めて自分の将来を考えるきっかけにもなりました。また、とくにこの実習で学べたのは、「傾聴」の大切さです。傾聴の姿勢は、利用者だけでなく、他職種や他機関の職員と関わるときに必要なソーシャルワーカーのスキルであり、相手の立場に立って物事を考える力や想像力を身につけていかなければいけないと改めて感じました。」

関口浩暉さん(放課後等デイサービスで実習)
「実習を体験することによって、実際の現場でしかわからないことや、自分の足りない部分が明確にわかりました。大変だったのは毎日の実習ノートの作成です。日中の実習で疲れてしまっていつの間にか寝落ちしていることがあったので、早起きして書くことが何度もありました。8月の暑い時期に実習に行ったので、夏バテ気味の学生もいたと聞きました。私はこの実習を通して、利用者さんのことを知ることが大切だとわかりました。よい援助のためには信頼関係が何よりも大切なのはわかっていましたが、信頼関係を構築する前提として相手をよく知ることが第一だと学びました。」

鈴木ひよりさん(病院で実習)
「実習に行って「最もよかったこと」は、実際に就職した後のことを具体的に想像できるようになったことです。医療ソーシャルワーカーになる上で、自分の強みになりそうなことや、これから身につけておきたい力など、自己覚知する機会になりました。実習で「最も苦労したこと」は、高齢の利用者さんとのコミュニケーションの取り方です。認知症の症状によって感情のコントロールが困難な方もいました。一人一人の利用者に合わせた関わり方を模索することが大切だとわかりましたが、大変さも感じました。ソーシャルワーカーは、利用者が望む生き方を叶えるために多くの制度や手段を知っていなければならないし、実際にその知識を活かすためには、援助に関わる多くの方々と「交渉する力」も求められるのだと学びました。」

田口京佳さん(こども心理センター、地域ケアプラザで実習)
「地域ケアプラザのデイサービスで実習したことによって、利用者さんとの関わり方を学べただけでなく、介護をする方の気持ちについても考えることができました。実習で最も苦労したことは、実習ノートの作成です。毎日の実習のなかで多くの「書きたいこと」がでてきますが、その内容をどうやって取捨選択し、どのようにまとめていくのかを考えることが大変でした。今回の実習を終えて一番大切にしたいことは、忙しい業務のなかで丁寧な指導をしていただいた職員さんへの尊敬と感謝を忘れないことだと思いました。また、実家暮らしなので、ご飯をつくってくれている親にも改めて感謝です。」

佐々木涼輔さん(社会福祉協議会で実習)
「実習での体験を通して、大学の授業で学んだ内容と実際の現場で起きていることとのギャップを具体的に知ることができたことが、自分にとって最も大きな成果だったと思います。実習のなかで一番苦労したのは、毎日の実習記録です。書く内容の選択もそうですが、公式な記録として残す文書にふさわしい表現や言い回しになっているかどうか、いつも悩みながら書いていました。1か月間にわたる実習を通して、社会福祉協議会のソーシャルワーカーには何よりも人との「つながり」が大事だということを学びました。地域住民の方々への支援を行う上で一番大切な要素を知ることができたと思います。」

内野佳穂さん(障害者支援施設で実習)
「自分の実習のなかで最も印象に残っているのは、最初緊張した様子だった利用者さんが、日が経つにつれてだんだん話しかけてくださるようになったことです。関わり続けることで距離が縮まったように感じられて、本当にうれしかったです。大変だったのは実習の記録です。毎日の実習が終わり、疲れて家に帰ってから書く実習日誌には苦労しました。実習を通して、利用者さんのことを、障害の種別や見えている部分だけで判断しないことが大切だと学びました。それぞれの利用者さんの性格や課題を理解することに努め、常にその言動の一つ一つに意味を考えながら関わっていくことの重要性を理解できました。」


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