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家族社会学

多様化する家族の在り方を
客観的に眺める
IDA MIZUE
井田 瑞江
担当科目
家族社会学、ジェンダー社会学、社会情報処理、社会調査演習 他
今、もっとも関心がある研究テーマは?
家族との食事や家族団らんは必要だろうか?
『家族社会学』の観点から、『家庭における共食と家族団らん』についての研究をしています。私が学生の頃は、女性も総合職で就職できるようになり、卒業後には明るい未来が開けていると思っていました。しかし、家族社会学で学んだ家事分担の研究によると、女性は仕事と家庭の両立で大変なことがわかりました。そこで、共働き家族の実態を知ろうと、保育園でアンケート調査をさせてもらったのが研究のきっかけです。『家事分担研究』の目的は、どうしたら女性の負担が減らせるか=どうしたら男性の家事分担を増やせるかにありますが、妻たちの中には不満に思ってはいるものの、長時間労働している夫に家事を分担してもらうのは無理だと諦めている人がいることがわかりました。こうした、夫婦の家事分担が変化していない現状を踏まえ、研究関心は共働き家族はどのように家庭生活を送り、家庭での共食を実現しているのかということに移っていきました。共働き家族は、仕事と家庭の両立に苦労していますが、特に大変なのが食事です。日本は、「家族揃って」「手作りで」「サラダや果物やスープなど品数多く」といった、絵にかいたような食事を、決まった時間に、毎日、家族でテーブルを囲んでという思い込みにしばりつけられています。2005年にできた『食育基本法』では、国も家族そろった食事や家族団らんを推奨しています。冷凍食品やお惣菜は種類が豊富になり利用しやすくなっていますが、これらを使うことには罪悪感が伴います。また、家族一緒に食事をする『共食』が理想とされていますが、夕飯時に家族がそろうのは難しい家庭が多いのです。私はこのような家庭での食事の理想と現実とのギャップを明らかにする調査研究をしています。
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その研究における醍醐味や、やりがいは?
家族を客観的に眺めて、家族の現実を描き出す
昔からみんなが何となく感じている、「家庭の食事はこうでなくてはいけない」という理想的なイメージがあると思うんです。その理想像は、自分が育ってきた過程でいつの間にか身に付けてきたものです。この理想的なイメージとは何なのかを社会学的に分析するために、統計データを使ったり、アンケート調査やインタビュー調査を実施したりしています。調査研究の醍醐味はデータ分析を通して、家族の本質を一般化して描いて見せることにあります。たとえば、最近の研究ではテキストマイニングという新たな分析方法を用いて、家族団らんに対する言説の分析を行い、家族団らんの要素を明らかにしています。社会学は、常識を疑い、新しい考え方を提示して、社会に還元していく学問です。私たちは自分が育ってきた家族が理想的であり正解だと考えがちです。社会学的な目線で家族を考察するためには、一旦、思い込みから離れて客観的に家族について考えてみることが必要です。自分で企画した調査データの分析結果から、多用な家族像を描きしだし、人々が客観的に家族について考えるきっかけになるような研究を目指しています。
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ご自身の研究領域で、どのように社会をデザインしますか?
自分が将来持ちたいのは、どんな家族なんだろうか
家族は多様化していると言われて久しいですが、理想的な家族はと質問すると、サザエさんやちびまる子ちゃんの一場面を思い描く人が多くいます。お父さんがいて、お母さんがいて、おじいちゃんとおばあちゃんがいて、子ども達がいて、コタツを囲んでいる家族の姿は根強いのですが、実際には、そんな家族は少なくなっています。今の日本では、一人暮らし、夫婦だけ、ひとり親家族が増えています。また、家族そろって夕食を食べている家庭は少なくなっています。お父さんもお母さんも仕事で遅いし、子ども達も塾や部活やバイトで、平日の夕食時に家族が揃いません。また、部屋で一人ゲームをする、スマホで動画やドラマを観るなど、家族が一緒に暮らしていても一人の時間も多くなっています。家族だから常に一緒に過ごすわけではないし、一人で過ごす時間も必要です。令和になった今、昭和的な家族イメージから解放されてもいいのではないでしょうか。「自分だったらどんな家族を作りたいか」を考えて、その通りに生きていいと思うのです。家族は多様化していますし、結婚するかしないかを選択するのも個人の自由です。社会学の学びを通して、大学卒業後の人生をどんな風に描くか、今まで自分が見てきたものから離れて、客観的に見つめて欲しいと思います。そして、自分が望んだ家族だけが正解ではないという広い視野も合わせて持つことが大切だと考えます。
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