1月20日に「関ヶ谷市民の森 果樹園」にて、市民の森の活動に関わった4年生たちの卒業を祝して、レモンの樹を植えるイベントが行われました。関ヶ谷市民の森は関東学院大学金沢文庫キャンパスの正門の目の前(長い階段を降りたところ)にあります。当日は関ヶ谷市民の森から8名、大学からは社会学部の学生2名と教職員3名が参加しました。
果樹園に集合したあと、参加者の自己紹介などを行い、関ヶ谷市民の森の会長・上原さんからは「経験をぜひ次の学生につないでほしい」とのお言葉をいただきました。その後、学生にはさわやかなレモンの樹がよいと、今回の企画の統括をしてくださった梶田さんが植樹の手順を実演しながら説明してくれました。
特に注意を受けたのは、幹に土がかかってはいけないということです。全部でちょうど6本の苗があったので、残りの5本を学生と教職員で植える体験をさせてもらいました。苗を植えるための穴は事前に森の皆さんが掘っていてくれており、穴に土と腐葉土を入れて混ぜ、高さを調節した後、真ん中に苗を植え、土をさらに埋め戻しました。周りは堤防のように土を盛り、真ん中を低くして雨水が流れていくようにしました。その後苗の周りに3本の竹で支柱をつくって完成です。
ここに交流の記念のレモンの樹が植えられていることを示す看板も手作りしてくれていました。これを立てるための柱を、学生が教わりながら地面に打ち込み完成しました。最後は参加者で記念撮影をしました。
2021年度にはゼミの研究で関ヶ谷市民の森にインタビューを行って、活動に参加させてもらい、参加者の高齢化という問題を抱えながらも、楽しく活動を続けていく重要性を教えてもらいました。2022年度には「社会学の実践」という科目で、学生たちが活動に参加しながら、課題解決につながるようなイベントを企画するということを行いました。近隣の小学生と一緒に竹細工をつくるイベントを市民の森活動者の皆さんと一緒に成功させました。今回はこうして関わった学生たちの卒業と、また社会学部がこの釜利谷の地から八景キャンパスに移動する節目でもあるということで、今後のつながりの継続への思いも込めたものになりました。
レモンの樹は、この後2,3年で実がなり、5年も経てばたわわに実るのではないかとのことです。学生たちのこれからに、レモンの樹の成長が重なります。いつか樹の成長を見に戻って来られるといいですね。市民の森の皆さんも学生に「レモンをまたもらいに来て」と声をかけてくださっていました。
交流の記念のレモンの植樹は大変心あたたまるイベントでした。関ヶ谷市民の森の皆さん、ありがとうございました。