「こどもまんなか」という言葉を目にしたことがありますか?最初この表現を耳にしたときは、パッと読むことができず、「アナグラム?」と不思議に思ったものです。
さて、表記についてはともかく、この言葉を考え、広めようとしている人たちは、いたって真剣です。この言葉は、子どもの視点・目線から社会を見つめ直し、子どもの人権が守られる社会を構想していくことをねらったキャッチフレーズのようなものです。表記には今ひとつ馴染めないわたしも、このアイディア自体は、子どもたちに社会的公正を実現していくために非常に重要だと考えています。
ただし、「こどもまんなか」を実際に実践していくためには、子どものことだけ理解していればいいというわけにはいきません。子どもの周りにいる大人(親、教師、保育士、地域住民など)から発せられる、「一体どうしたらいいのか」という戸惑い、あるいは「なぜ子どもを甘やかすようなことをするのだ」という不満などにも応じていくことが求められるからです。
結局、「自分の話を聴いてほしい」という欲求は、子どもも大人も同じようにあるものです。子ども支援にかかわる社会福祉士たちは、子どもを置き去りにしてはならないことを心に刻みつつ、今日も地域を舞台に奔走し続けています。
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