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『月刊シルバー人材センター』による取材を終えて

教員コラム
2021.09.07
現代社会学科
鄭 煕聖

 シルバー人材センターについて聞いたことがありますか。急速な高齢化の進展の中で高齢期を有意義にかつ健康に過ごすために、定年等で現役引退した後でも、何らかの形で就業し続けたいと希望する高年齢者が増えてきたことを背景に、昭和50年(1975)年東京都においてシルバー人材センターの先駆けとなる「高齢者事業団」が創設されました。「自主・自立、共働、共助」の理念の下に、高齢者の知識、経験、能力を生かしながら、社会参加していこうという発想が多くの人の共感を得て、全国に広がるようになりました。20193月末現在、1,299団体が全国に設置されており、センターの会員数は714千人と、日本の60歳以上の高齢者人口の約2%を占めています。

 2021年514日、『月刊シルバー人材センター』の編集部より「インタビュー 人生100年時代の高齢者<生き方・支え方>」をテーマとする取材のご連絡をいただき、およそ2週間後に関東学院大学の多目的室で取材を受けました。その一部をご紹介させていただきます。インタビューの内容は、シルバー人材センターの現状や展望、高齢者就業(就労)における方向やセンターに期待すること、高齢者自身の心構えなどでした。

 

【以下、取材内容、『月刊シルバー人材センター』8月号 p2-5

−−定年退職後の孤立を避けるためには、どのようにしたらいいでしょうか。

鄭 方法の一つとしては、若いうちから仕事以外の趣味や興味を意識的に広げていくことです。また、友人    との付き合いにも極力出るようにして、「自分なりの人生」をつくることが有効だと感じました。そのような「楽しむためのさまざまなファクター」を用意しておくことで、定年後の精神的な危機を回避できる可能性が高まると思います。

−−高齢者が働く場所という点では、シルバー人材センターにも果たせる役割がありそうですね。

鄭 人生100年時代の昨今、高齢者の就労ニーズは高まっています。その中で、シルバー人材センターは公共的な性格を持つ法人として、社会的・地域的ニーズに敏感に応えられることが強みだと思います。また今、高齢者の就労先としてぜひとも考慮していただきたいのが、介護分野です。ケアの効率化や外国人材の受け入れなどを模索してはいますが、まだまだ介護現場は慢性的な人材不足に悩んでいます。そういった現状で、介護の専門職の補助役として、高齢者に対する期待は大きいでしょう。

−−確かに、地域のお年寄りの生活援助を就労として取り入れているセンターもあります。

鄭 シルバー人材センターには、高齢者の培ってきた経験や知識を地域に還元するための「介護も含めた、幅広い橋渡し役割」を期待しています。

 

 もし皆さんが100歳まで生きるとしたら、どのような人生を送りたいと思いますか。誰もが暮らしやすい社会のために、いま、人生100年時代の高齢者の生き方・支え方についてぜひ考えてみてください。

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