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社会学部国際シンポジウムが開催されました

お知らせ
2025.07.02

2025613日(金)、関東学院大学金沢八景キャンパスにて、社会学部主催の国際シンポジウム「地域を支える図書館の未来:日本と韓国における新たな挑戦と可能性」が開催されました。学生や地域住民、図書館関係者など約70名が参加し、日本と韓国の実践事例を通して、図書館と地域社会のつながりを見つめ直す貴重な機会となりました。

 

 

 

 

韓国・東義大学の尹ユラ教授による基調講演では、まず韓国の図書館制度や司書資格制度、大統領直属の国家図書館委員会などの制度的特徴について紹介がありました。その後、2014年から始まった韓国最大の読書文化事業「大韓民国読書フェスティバル」や、市民が同じ一冊の本を読んで語り合う「One Book One City」運動など、市民参加型の読書活動が紹介されました。さらに「韓国の図書館の現状と展望」として、専門特化型ライブラリー、屋外型図書館、③AIなどのデジタル技術の活用、地域連携型のBOOKカフェ、バリアフリー・ユニバーサルデザインに対応した図書館、という5つの視点から、未来の図書館像が提示されました。

 続く川崎市立宮前図書館の舟田彰館長の基調講演では、地域包括ケアシステムの理念に基づき、「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会」を支える図書館のあり方が語られました。宮前図書館で行われている認知症支援コーナーの設置や多世代交流イベントの実施など、高齢化に対応した実践的な取り組みが紹介され、図書館が「誰もが立ち寄れる福祉の交差点」として地域をつなぐ拠点であり、「地域の小さな変化に気づく力」が、図書館職員の新たな専門性であると語っておられました。

 講演後にはパネルディスカッションも行われ、大韓民国読書フェスティバルと同様、川崎市が「読書の街 川崎」を掲げてサッカークラブ・川崎フロンターレと連携した取り組みを行っていることや、韓国の図書館での高齢者サービスや認知症支援サービスの現状についても意見交換が行われました。

 参加学生からは、「日本と韓国では制度は違っても、人と本、人と人をつなぐという点で図書館の役割は共通している」といった声が聞かれ、図書館が国境を越えて人々の暮らしを支える存在であることが再確認される機会となりました。



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