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2024年度国際社会福祉演習(フィリピン)

教員コラム
2024.11.11
現代社会学科
西村 貴直

 2024年度の国際社会福祉演習は11月3日(日)から7日(木)にかけて、フィリピン・マニラ首都圏内のケソン市にあるSt. Mary’s College Inc. Quezon City(SMCIQC)を拠点として実施されました。SMCIQCはフィリピンでも長い歴史をもつカトリックの学校であり、小学校から大学までが一つのキャンパス内に設置されています。大学としては小規模ながら、フィリピンの学生以外にもインドネシア、ミャンマー、ベトナムからの留学生がともに学んでいます。今回の演習では日本から訪問した私たちを温かく迎えていただき、充実した国際交流を図ることができました。
 11月3日(日)はニノイ・アキノ国際空港からホテルへ移動し、その近所を軽く散策した後に近くのレストランでフィリピン料理を初体験しました。
 11月4日(月)の午前中にはホテルからSMCIQCへ移動し、オープニングセレモニーとして両校の代表挨拶と参加者の紹介をした後、2名の4年生が日本の社会福祉実習に関するプレゼンテーションを行いました。そして午後にはFun and Fitness Day というプログラムのなかで様々なゲームやスポーツを一緒に楽しみながら、関東学院大学とSMCIQCの学生が交流を図りました。この日はSMCIQCで軽くディナーをした後、SMCQCの先生方を交えて近所のレストランで飲み、若干の買い出しをしてからSMCIQCの施設に宿泊しました。

社会学部4年生の朝井晴音さんによるプレゼンテーション

 11月5日(火)には、ケソン市内にある児童養護施設(House of Refuge Foundation, Inc)を訪問し、フィリピンの児童養護施設の特徴や現状に関する説明を受けた後、施設のなかを見学させていただきました。午後はショッピングモールでお土産を買い、短い市内観光をした後に大学へ戻りました。この日もSMCQCに宿泊し、先生方が差し入れてくれたフィリピンのフルーツを堪能しました。

 11月6日(木)の午前中は、Asian Culture Day Celebrationというアジアの文化の多様性と共通性を学ぶイベントに参加しました。各国の留学生が自国のダンスを披露しただけでなく、本学の学生もSMCIQCの学生と先生からフィリピンの伝統的なダンスを教わり、全員の前で披露しました。ダンスパフォーマンスの後は、Closing Ceremonyのなかで学生がお礼の挨拶を述べ、活動証明書を授与されました。すべてのプログラムが終わった後は、各国の料理を食べながら学生たちと歓談したり写真を撮ったりして楽しく過ごしました。そしてランチをとった後は少し休憩し、SMCIQCを出発して初日に宿泊したホテルへ戻りました。

 

 
 長引いたコロナ禍の影響もあり、国際社会福祉演習でフィリピンを訪れる機会は5年ぶりでしたが、今回の演習も大きな実りのあるものとなりました。フィリピンのソーシャルワーカー養成の概要や児童養護施設について学べたことに加え、今回は多くの時間をSMCIQCの近辺で過ごしたこともあり、常に多くの学生やスタッフ、先生方と関わる環境となりました。用意されたプログラム以外の時間にも、常に多くのフィリピン人学生やスタッフと関わる機会をもち、アニメや食べ物の話題を中心に学生たちは楽しそうにコミュニケーションを図っていました。今回の演習を通して、スムーズな「英会話」はできなくても、コミュニケーションは十分にとれるということを実感できたのではないかと思います。また、フィリピンの人々の「明るさ」や「盛り上げ力」に触れることで、自分たち「日本人」の特徴を再認識するきっかけにもなったのではないでしょうか。


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