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もっと里親を知って欲しい パート5

教員コラム
2024.09.05
現代社会学科
澁谷 昌史

このコラムにリピーターがいる可能性を信じて、勝手に連載ものにしているテーマの第5弾です。とはいえ、「パート4」をアップしたのが約10年前ですので、「帰ってきた○〇」という方がしっくりくるかもしれません。

本コラムで里親*のことをしばらく取り上げなかったせいか、「里親のことを知りたい!」と学生さんから話しかけられる機会は、ほぼほぼ皆無です。というか、「里親は現代社会の子ども福祉問題を解決する主要資源のひとつである」というわたしの講義を聴いたとしても、どうやら眉唾としか思えないようです。そもそも、隣近所とあいさつする機会さえない人たちが当たり前にいる環境で育ってきていれば、地域の子どもを自分の家で預かる里親なんて、本当に存在するのかさえ怪しい「希少種」くらいにしか見えないのかもしれません。
*児童福祉法に基づき、保護の必要な子どもを自宅に迎え入れて養育する人のこと。

確かに里親はマイナーな存在です。しかし、その希少な人たちが、じわじわと増加しています。以下は、「福祉行政報告例」という公的な統計に基づき、各年度末に横浜市と神奈川県で認定・登録されている里親世帯数の推移をグラフ化したものですが、ここ10年で神奈川県では180%増、横浜市では200%増となっているのです。

いったいなぜなのでしょう? 10年前のわたしのコラムが影響している……ということはないと思いますが、官民双方による地道なキャンペーン活動がこの推移を支えることはおそらく間違いありません。

里親が増えていくことは、保護が必要な子どもたちにとっての選択肢を増やすことに確実につながります。「里親が増えると子どもの福祉がどう変わるのか知りたい」「里親を増やすキャンペーンを自分も考えてみたい」という方がいたら、ぜひ本学社会学部の子ども家庭福祉ゼミの扉を開けてみてください。「最近、〇〇県では里親が増えてるみたいだね」というニッチな話題にもついていけるようになります!

◎過去回はこちら
もっと里親を知って欲しいパート4
もっと里親を知って欲しいパート3
もっと里親を知って欲しいパート2
もっと里親を知って欲しい


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