2023年1月12日に「2022年度ソーシャルワーク実習シンポジウム」が開催され、今年実習を行った学生が実習で体験した内容を報告しました。コロナ感染予防の観点からオンラインではありますが、3年振りに実習施設の指導者の皆様を招待することができました。
細田学部長による開会挨拶の後、実習施設・機関の分野ごとに3つの教室に分かれ、各人が実習で学んだことについてのプレゼンテーションを行いました。実習を終えた学生にとっては実習の意義を振り返る場に、実習を予定している学生にとっては実習へのモチベーションを高める大切な機会になったと思います。
ここでは、実習を体験した感想について、シンポジウムでの報告を終えた学生の声をいくつか紹介したいと思います。
岩渕 香澄さん(障害者支援施設で実習)
「私が実習で印象に残っていることは、実習最終日に利用者さんから手紙をもらったことです。実習中は、積極的に利用者さんへ話しかけることを意識していましたが、距離が近くなりすぎてしまっていないか不安でした。しかし、最終日に手紙をもらったことで、利用者さんとの関わり方が間違いではなかったと思うことができました。次に、色々な方から支えられていることに改めて気づくことができました。実習前から体調を崩さないように気を遣っていましたが、体調不良でお休みさせていただいた期間がありました。その時に、色々な方に支えられていると身に染みて感じました。いつも支えていただいている皆様への感謝と尊敬は忘れてはいけないと思いました。」
安藤 拓翔さん(児童相談所で実習)
「実習シンポジウム実行委員会では書記として携わりました。取りまとめを行なうことが多く、全体を俯瞰して準備を行なうことができたと思います。全体を把握し、他の委員と協議したからこそ、今回のシンポジウムを無事終えることができたと思います。」
中島 瑶介さん(介護老人保健施設で実習)
「介護老人保健で実習させていただきました。実習を通して、実際に社会福祉の現場で働く方々の思いや考え方などに触れることで多くのことを学びました。利用者の方と関わる場面では、授業の事例検討などでは体感できなかった気づきがありました。現場実習の経験は、今後の学習にもつながる、とても貴重な時間となりました。」
鵜沢 萌未さん(病院で実習)
「実習の集大成となるようなシンポジウムを開催することが出来、嬉しく思います。私が実習シンポジウム委員に立候補した理由は、実習施設の方や先生方への感謝を伝えたいという気持ちと、これから実習に行く後輩を勇気づけることが出来る機会を作りたいと思ったからです。実行委員としては、自分自身が持つ意見を明示的に発信することを大切にしながら活動を行いました。無事に実行委員を務めることができて、大変貴重な経験になったと感じております。」
加藤 彩果さん(児童相談所で実習)
「児童相談所で実習させていただきました。実習中は、普段以上に考えることが多かったです。大変な事や辛い場面に遭遇することもありましたが、楽しい事や嬉しい事の方が多く、様々な場面で自己覚知することができました。また、子どもとの関わり方、信頼関係の構築方法など、実際の現場でしか学ぶことのできないたくさんの事を経験することができました。今後、社会福祉士として現場で働くためには、今以上に知識をつけることと経験を積むことが必要だと感じました。」
前川 穂乃佳さん(児童相談所で実習)
「実習先の方々や先生方より多大な協力を頂き、授業や実習を通して学んできたことの集大成として、ソーシャルワーク実習シンポジウムを無事に開催することができました。実習を終えた達成感だけではなく、自分たちが主体となってシンポジウムを企画し実行できたことは、自信に繋がりました。ここで培った主体性や集団を動かす力を、社会人になってからも活かしていきたいと思います。」