今回は、これから大学に入る人も含めて、大学生活の間に読んでほしい本をいくつか紹介したいと思います。長い間、多くの人がしてきたことには価値がある。このような、ユニバーサル・スタンダード(または、ナショナル・スタンダード)に適うものを中心に選んでみました。
☆大学生すべてに☆
J.オースティン『自負と偏見』新潮文庫
V.ユゴー『レ・ミゼラブル』新潮文庫
L.トルストイ『戦争と平和』岩波文庫
夏目漱石『吾輩は猫である』岩波文庫
水野敬也『夢をかなえるゾウ』飛鳥新社
☆社会科学(法学、経済学、社会学など)を学ぶ学生に☆
É.デュルケム『自殺論−社会学的研究』中公文庫
M.ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫
C.レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』中公クラシックス
吉野源三郎『君たちはどう生きるか』岩波文庫
見田宗介『現代社会の理論−情報化/消費化社会の現在と未来』岩波新書
☆教育社会学を学ぶ学生に☆
P.アリエス『〈子供〉の誕生−アンシャン・レジーム期の子供と家族生活』みすず書房
P.ウィリス『ハマータウンの野郎ども−学校への反抗 労働への順応』ちくま学芸文庫
P.ブルデュー『ディスタンクシオン−社会的判断力批判』藤原書店
天野郁夫『増補 試験の社会史−近代日本の試験・教育・社会』平凡社ライブラリー
苅谷剛彦『大衆教育社会のゆくえ−学歴主義と平等神話の戦後史』中公新書
☆〈番外〉大学に興味がある人に☆
J.S.ミル『大学教育について』岩波文庫
M.トロウ『高学歴社会の大学−エリートからマスへ』UP選書
吉見俊哉『大学とは何か』岩波新書
矢野眞和『「習慣病」になったニッポンの大学
−18歳主義・卒業主義・親負担主義からの解放』日本図書センター
筒井康隆『文学部唯野教授』岩波現代文庫
教科書に指定している本や、アドバイザー(1年生ゼミ)で配布している本もあります。「本当に良い本です。」とか、「4年生になって、もう一回読んでみました。」といった声が届いており、嬉しい限りです。授業でも、名著・好著をたくさん紹介していきたいと思っています。