ボランティア活動をするにあたって、学生のみなさんが「今までボランティア活動をしたことがないのでかえって迷惑になるのでは」「小さい子どもや高齢者の方と触れ合ったことがないので、どう接したらいいかわからない」という思いを持っていることがわかりました。
　そこで、横浜市立大学ボランティア支援室、金沢区社会福祉協議会、金沢区の各地域ケアプラザ、本学社会学部現代社会学科の多文化共生・地域連携センターが協力して、ボランティア活動に対する心理的ハードルを下げてもらおうと作り上げたのがこの講座です。2020年度に実施すべく準備をすすめていたのですが、昨年度は中止せざるを得ず、１年越しの開催となりました。
　本来であれば、ボランティア活動について学ぶ（座学）→ボランティア活動の実践（体験）→振り返り（ワークショップ）の３ステップで構成されていたのですが、コロナ禍のためボランティア活動について学ぶ講座をオンラインで開催することとしました。
　講座には本学と横浜市立大学の学生あわせて25名が参加しました。
　講座内容は、金沢区社会福祉協議会や地域ケアプラザからのお話、ボランティア活動を実践している先輩たちの話、グループに分かれてケアプラザの職員さんや金沢区社会福祉協議会の職員さんとディスカッションするグループワークという、非常に濃いものでした。話が盛り上がってグループワークの時間が足りないところもたくさんあったようです。
　終了後のアンケートには「自分と同じようにボランティア活動をしたいけど不安な人がたくさんいることがわかった。自分たちの不安に対し、グループワークで一緒だった大人のスタッフさんが丁寧に答えてくれて、気軽に参加してもいいと思えるようになった。」「他大学の方と交流できるのは貴重な体験だった。ボランティア活動をとおしていろいろな人と出会い、交流していきたいと思った。」「何から始めればいいのか、どうやって応募したらいいのかもわからなかったけど、この講座を受講してそれが具体的になったと思う。貴重な機会をありがとうございました。」等の声が寄せられました。
　コロナ禍でボランティア活動の受入れがほとんどない現状ですが、今回講座を受講した学生のみなさんがボランティア活動への思いを持ち続けてくれることを願います。
　また、コロナ禍でも様々な工夫をしてよりよい学生生活が送れるよう努めてまいります。