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植木枝盛について

教員コラム
2012.03.23
現代社会学科
中村 克明

みなさんは、植木枝盛という人を知っていますか。私はこの人を高校の日本史の授業で知りました。植木は明治時代の初めに女性解放、男女平等、人権の絶対的保障、世界平和、国際平和団体の創設、封建的諸制度の撤廃等を唱えました。

例えば、植木がどんなことを言ったかといいますと、夫の両親をいくら親と思えといってもそれは無理であるから新婚の夫婦は親から独立して生活をすべきであるとか、世の中に良い政府というものはないのであって、それを良くする悪くするも国民なのであるから、国民は自国の政府をきちんと監視しなければならない、というようなことを主張したのです。みなさんは、この考えに対してどう思いますか。私は賛成なのですが、今でさえ、ここまで考える人は少ないのではないでしょうか。

植木の思想は、人権尊重・民主主義で貫かれています。植木は、江戸時代の独創的思想家・安藤昌益と同様、間違いなく日本を代表する最大の思想家のひとりであると思います。政治の混迷が続く今日、植木の主張したことを改めて読み直してみることが大事になっているのではないでしょうか。

 


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