東日本大震災の津波により岩手県は大きな被害を受けました。震災から3年半が経った現在でも復興に向けての様々な支援活動が行われています。
2014年8月26日~28日にかけて、図書館司書課程を受講する学生を引率して、岩手県釜石市にある甲子小学校の図書館の支援活動を行ってきました。釜石市は津波の大きな被害を受けた場所ですが、甲子小学校は山沿いの地域にあり、直接の津波の被害はありませんでした。しかし、仮設住宅などで不自由な避難生活を続けていたり、親類を失った子ども達が多く在籍しています。学校図書館での読書はこうした子どもたちにとって困難な日常から解放される癒しや楽しみの場所となっています。
図書の並べ替えの作業の様子
1冊づつイラスト入りの背ラベルを貼っていきます
もっと子ども達にとって使い勝手が良い図書館にしたいという小学校の図書館担当の先生方の要望をもとに、学生達と学校図書館のリニューアルを行いました。子どもたちが図書を探しやすいように「生物」・「歴史」・「料理」といったジャンル別に図書を並べ替えました。次に一冊づつイラスト入りの分類シールを貼っていきます。最後にサインやPOPも設置して明るい雰囲気の図書館になりました。子ども達もリニューアルした図書館を大変喜んでくれました。
子ども達にもわかりやすいサインと背ラベル
リニューアル作業が終了しました。
今回の支援活動は、学生達にとっても図書館司書課程の授業で学んだ専門な知識を活かしてボランティア活動の実務を体験することにより、子どもたちのための学校図書館の環境整備と利用促進の重要性と図書館業務への理解を深めることができたと考えます。
探しやすく使いやすくなってリニューアルした図書館に子ども達も喜んでいます
来年度も被災地の図書館への支援活動を続けていく予定です。図書館司書課程を受講してぜひボランティアに参加してみてください。
リニューアルしたカウンターで甲子小学校の先生方と一緒に
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被災地での支援活動 ~司書課程の専門性を活かして~
教員コラム
2014.10.17