教室で身につけた知識を、社会問題が発生している現場で使ってみることが大切です。知識を蓄えるだけでは、残念ながら社会問題の解決に役立てることはできません。知識を有機的に組み合わせ活用する「知恵」が必要なのです。社会学部では、この「知恵」を身につけることを重視し、現場志向で実践的な教育を進めていきます。
-社会学部HP学部長からのメッセージより抜粋-
12月18日(水)に実践的な教育として、キャンパスを飛び出して地域やいろいろな人々とふれあってきた学生たちの活動報告会を行いました。
今回、学生たちが報告してくれたのは、次のものです。
1.神奈川県が制定した「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及・啓発活動
2.認知症とその家族を地域とつなげる「RUN伴+三浦半島」の実施
3.フィリピンを訪れて学んだ日本との違いや社会問題
4.台湾での少数民族・ハンセン病患者とのふれあいから考える日本との違い
「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及・啓発については、なかなか普及しない現実と直面し、どうやったら普及できるか考え行動し続けたいことを、RUN伴+三浦半島では、今年度から金沢区で実施するにあたり立ち上げから地域の皆さんの協力のもと実施する姿を、フィリピンでは格差の問題と子どもを取り巻く環境の厳しさを、台湾では日本統治下における少数民族・ハンセン病者への差別について、それぞれ活動した学生たちが自分たちの言葉で発表してくれました。
報告を聞いた学生からは「実際に経験することの大切さを学んだ。」「いろいろな人とふれあうことで意識がかわるのがわかった。」「わたしも参加したい。」との意見が多数寄せられました。
また、学生の発表を聞いた地域の方からは「問題意識を持っていることがすばらしい。」「実際に体験することで学生さんの成長につながっていると感じた。」「来年続編を聞きたい。」といった感想をいただきました。
報告をおこなった学生は「報告内容をまとめることで活動を振り返ることができた。ほかの報告をおこなったグループのパワーポイントや発表を聞いて、自分たちももう少し工夫をして発表すればよかったかなとか、発表の仕方も勉強になった。大学の外で社会人の人と一緒に活動することはまたとない機会だというのも今回の経験をとおしてわかったので、今後も積極的にいろいろな活動に参加していきたい。」と話してくれました。
引き続き、キャンパスの外で学ぶ学生のみなさんの支援を行い、「知恵」を身につけるべく学生とともに学んでまいります。
社会学部 アドベント企画「キャンパスを飛び出したグローカルな学び―フィールドワークから学ぶ学生たちの活動報告会―」を開催しました
お知らせ
2019.12.23