10月15日(火)に京急川崎駅で、障害を持った方が電車を利用する際の「見える壁」「見えない壁」について、学生が体験し、共生社会の実現について考察を深めるためのフィールドワークを行いました。
学生たちは、障害を持った方と一緒に券売機を利用したり、駅の構内の歩行体験や乗車体験をしたりして、障害を持った方が何に困っているのかを考えました。
今回の参加者の中には障害を持った方と直接交流を持ったのが初めてという学生もいましたが、一緒に活動することでそれぞれに気づくところがあったようです。
「聴覚障害の方と一緒に活動しました。一見障害を持っているとはわからなくて、大丈夫なのかそれとも困っているかの判断がつきませんでした。今まで無意識に駅を利用してきたけれど、大丈夫そうに見えた人も実は困っていた人かもしれない、それに気づかずにきたかもしれないと思いました。」
「車椅子は自分達の視線よりも低く、気づかれにくいと教えてもらいました。歩きスマホやイヤホンをしていると特に気づかれずに、ヒヤッとすることが多いそうです。障害を持った方や困っている人に声をかける勇気はなかなかないかもしれないけど、ついしてしまう歩きスマホやイヤホン利用はやめようと思いました。友達にもやめようと話したいです。」
今回の活動について、京浜急行では参加した障害者の方や学生の意見をまとめてポスターにし、駅構内に掲示する予定だそうです。もしかしたら皆さんが利用する京急の駅にも掲示されるかもしれません。
私たちが暮らす社会にはいろいろな人がいます。よりよい社会を形成するには相互の理解や協力が不可欠です。そのため、関東学院社会学部では社会学と社会福祉学が両輪となったカリキュラムを提供し、さらによりよく支え合える社会を創造する方法を探っていきます。
神奈川県と京浜急行による「ともに生きる社会啓発プロジェクト」に社会学部の学生が参加しました
お知らせ
2019.12.06