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あしながウガンダの教育支援調査

教員コラム
2015.08.31
現代社会学科
副田あけみ

 みなさんはウガンダという国を知っていますか?東アフリカにあるケニアの隣国です。昨年に引き続き今年も8月に、仲間とともに調査にやってきました。首都カンパラの郊外ナーサラ町に、日本のあしなが育英会がつくった「あしながウガンダ・レインボウハウス」があります。
 
 このレインボウハウスでは、エイズで父親や母親を亡くし、学校に通えない貧困家庭の小学1年から4年生までの子どもたちを対象とした寺子屋教育を行っています。また、エイズで親を亡くした幼稚園児からティーンエージャーまでを対象に、ケアプログラム事業も実施しています。
 
 このケアプログラムでは、学用品の配布のほか、低学年、高学年に分けて、手洗いやうがい・掃除などの生活習慣を身に着ける学習活動や、自尊感情の回復・リーダーシップ養成などを目指したグループワーク、エイズ防止教育等の教育活動を行っています。種々の給付型奨学金事業もあります。
 
 昨年は寺子屋の、今年はケアプログラムに参加している子どもとその保護者に対して、生活実態と教育支援活動に関する意識を尋ねる調査を行いました。子どもたちの多くは1日1回か2回の食事で、そのほとんどは芋やトウモロコシといった炭水化物、肉や魚を食べているのは全体の1%程度です。また、頭痛や腹痛、咳、鼻血など、健康に心配のある子どもたちも少なからずいます。それでもほとんどの子どもたちは、大学に進学したい、もっと勉強したいと意欲的で、将来に希望をもっています。
 
DSCF2890.JPG家庭訪問3(400)
写真1
DSCF2896.JPG家庭訪問6(400)
写真2
 
 写真は、子どもたちの家庭を訪問し、インタビューをしているときのものです。写真1は、娘たちの幼い子どもを、畑仕事をしながら世話しているおばあちゃんの、写真2は、膝の上の幼い息子と幼い異母兄弟たちの面倒をみている20歳のママの写真です。
 
 調査結果をもとに、ナーサラ町での教育支援のあり方、また、発展途上国でのNGO支援のあり方等を考察していく予定です。
 
 
 
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