2021 年12 月9 日(木)に認知症サポーター養成講座を開催しました。
これは厚生労働省の認知症施策の一つで、認知症の人やその家族が住みやすい地域を作っていくために、認知症の正しい知識や理解を持った人を養成するものです。
関東学院大学社会学部では2015 年から開催してきましたが、昨年はコロナ禍のため開催できず2年ぶりの開催となりました。
講座では、2015 年からずっと本学で認知症サポーター養成講座の講師をしてくださっている山中和子先生とレビー小体型認知症当事者である松浦謙一様からお話をいただきました。
山中先生ご自身の体験に基づく講話や神奈川県の認知症啓発の大使(オレンジ大使)にシンガーソングライターとしての活動や趣味のイラスト、オンラインゲームを楽しんでいる松浦様の姿に認知症に対する印象が変わった学生も多かったようです。
日本は世界でも類を見ない超高齢化社会です。高齢化はずっと以前から指摘され、今なお進行し続けている社会問題の一つです。だからこそ、一人ひとりが向き合っていかねばならないのではないでしょうか。今回の講座が社会問題について考えるきっかけとなることを願います。
◎ 受講した学生の声
- 認知症の方のお話を伺ったのは初めてなのでとても貴重な体験だった。
- 認知症を発症した人の気持ちに寄り添うことは簡単なことではないのかもしれないが、それでも努力して寄り添えるようになりたい。
- 認知症は高齢で物忘れが激しくなった人のことを指すと思っていたが、年齢関係なく誰もがなりうる可能性のある病気だということを、今回の講義で初めて知った。
- 山中先生の今日は昨日の続き、明日は今日の続きという言葉が印象に残った。認知症になったからといって何もわからなくなるのではないのだと学ぶことができた。
- 知らないことが多いということに気づかされた。もっと勉強しようと思った。
- 私自身、認知症になりたくないという思いがあり、無意識に偏見を持っていたことに気づき、驚いた。
- これからはサポーターとして、偏見のある社会を少しでも変えられるよう見守っていきたい。
山中和子先生による講話 松浦謙一様(認知症当事者)によるギター演奏