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St Mary’s Collegeとの国際交流プログラム

教員コラム
2019.04.26
現代社会学科
西村 貴直

 2019年3月28日、フィリピンのSt Mary’s College から教員と学生合わせて13名を金沢文庫キャンパスに招待し、社会学部教員及び学生との国際交流プログラムが開催されました。St Mary’s Collegeは、2018年度より関東学院大学と国際交流協定を結んだ提携校であり、社会学部の専門科目として秋学期に開講される国際福祉演習の受入校にもなっています。
 
 今回の国際交流プログラムでは、両校出席者の自己紹介の後、St Mary’s Collegeの先生方からフィリピンにおけるソーシャルワーカーの社会的役割についての説明を中心に、プレゼンテーションが行われました。深刻な貧困問題を抱えるフィリピンでは、ソーシャルワーカーが果たすべき役割は多岐に渡るため、大学のソーシャルワーカー養成課程における現場実習が全体で1100時間も課せられていること(日本では180時間)、問題を抱えた個人や世帯、コミュニティに対する支援を行うだけでなく、虐待を受けている子どもや犯罪に巻き込まれたクライエントの権利擁護のためにソーシャルワーカーが出廷する機会もあるという話には、とても新鮮な驚きがありました。
 
 続けて、関東学院大学から社会学部生による国際福祉演習の体験報告がなされました。昨年の12月に行われた国際福祉演習では、St Mary’s Collegeの学生との交流、現地の児童養護施設や貧困地域のコミュニティへの訪問を通じ、フィリピンの人々の生活や文化に直接触れる機会がありました。今回の報告を行った社会学部3年生の杉村海渡君は、コミュニケーションの取り方、食生活、交通事情、子どもの遊び場といったトピックについて、現地の演習で実際に感じた日本とフィリピンの様々な違いについてプレゼンテーションを行いました。フィリピンでの演習が、自分の生き方を見直すきっかけになったという“締めの言葉”はとても印象的でした。
 
 学内で交流した後は、St Mary’s Collegeのゲストとともに近隣の児童福祉施設と金沢区役所を訪問し、両国における児童福祉の現状等についての意見交換を行いました。日本とフィリピンにおける児童福祉のシステムやソーシャルワーカーの役割の違いについて情報を共有でき、また説明に協力していただいた施設職員の方にも、いい刺激を受けたとおっしゃっていただきました。そして、訪問を終えた後は「しゃぶしゃぶ」を囲んで歓迎会を開き、両校の親睦をさらに深めることができました。
 
 “国際交流”にかかわる演習やプログラムは、社会学部の教育が重視する「他者への共感」や「多文化理解」のあり方を、もっとも実践的に理解することができる貴重な機会となるはずです。これからも様々な国際交流プログラムやイベントが企画されますので、学生の皆さんにはぜひ積極的に参加してほしいと思っています。

 
 
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