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夏の実習

教員コラム
2014.09.26
現代社会学科
副田 あけみ

 今年の夏も、社会福祉の実習に出ているゼミ生の巡回指導に行ってきました。この実習は、社会福祉士の国家試験を受験するために必要なもので、実習を行った学生のほとんどが、来年の1月の末に行われる試験を受けます。
 
 実習は社会福祉の施設や相談機関でほぼ4週間行います。私は、毎年、実習が始まってから1週間ほどしてから巡回指導に行くことにしています。その頃には、施設・機関に慣れ、事前に準備していた課題に沿って積極的に実習に取り組み始める学生がいる一方で、意気込んで実習を始めたものの自分は福祉の現場にむいていないのではないかと悩んだり、事前に学んでいたはずなのに実習日誌をどう書いてよいか悩んでしまう学生などが出てくるからです。
 
 施設・機関を訪問し、実習指導者の方から実習生の状況や課題などをお聞きした後、実習生と直接会って話を聞きます。会ってみると、大学にいるときよりもイキイキしていて、ちょっとした失敗はあるものの実習を楽しんでいるように見える学生、意気込んで実習を始めたもののその意気込みがちょっと空回りしているように見える学生など、いろいろです。
 
 話を聞き、よくやっていると思える点をコンプリメント(ねぎらうとかほめる、といった肯定的評価を行うこと)し、必要に応じてアドバイスをするうちに、どの学生も面談の最初よりも緊張感が溶け、ほっとした表情やさらなるやる気を示したりします。
 
 暑い夏の巡回は大変ではあるのですが、実習を頑張っている学生たちの姿を見ることは、教員にとってはとても嬉しい経験です。実習後には、実習での学びを授業での学びに結びつけて考察する、その考察等を実習報告書にまとめ、発表する、といった作業を学生は行います。こうした一連の作業が学生を成長させます。実習に行った学生たちは、実習前と比べ、顔つきも態度も大人のそれに変わります。そうした嬉しい変化を感じることができるのは、教員冥利に尽きます。
 
 
 
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