教員紹介

社会学部教員コラム vol.7

2009.09.03 現代社会学科 橋本 和孝

歌謡曲のなかの日本とベトナム

私は、日本とベトナムとシンガポールを社会学的に研究しています。

2000年1月、ハノイ郊外の日本文化経済学院日本語センターを訪問しました。

通称DOWACENと称する沖縄・ベトナム友好協会の日本語センターです。

ここでは多くのベトナムの若者が熱心に日本語を学んでいました。

なんと安土桃山時代には、中部のホイアンに日本人町すら存在したのです。

これに先立って琉球王朝はベトナムと交易を交わしていたので、

日本とベトナムの交流史はかなり古いです。

ハノイ郊外DOWACEN

 

歌謡曲の世界でも、実は交流があります。天童よしみの曲に『美しい昔』があります。

実はこの曲ベトナムの国民的作曲家チン・コン・ソンが作ったディエム・スア

(美しい昔)の日本語版なのです。

 

逆にベトナムでよく歌われる曲にグォイ・ティン・ムア・ドン(冬の恋人)があります。

この曲、ベトナムでは、中国の曲だと思われていますが、実は中島みゆきの

『ルージュ』という、ちあきなおみのために1977年に作った曲なのです。

1999年夏、私がハノイで客員教授として赴任していたとき、同僚の日本人教師が

この「冬の恋人」 を歌っていたので、良く覚えています。

「冬の恋人」のジャケット

 

中部の中心都市ダナンで夕食を食べた後、聞いたことがある曲が洋品屋から流れて来ました。

暗闇の中で、なんだ?なんだ?と思っていますと、なんと中村雅俊が歌っていた『ふれあい』でした

(歌とは関係ないですが、友人のシンガポール国立大学のタン・レン・レン博士は、

「ふれあい」という日本語をtouchという風に英語に訳しています)。

ダナン

 

この曲、実はリンダ・チャン・ダイというベトナム人女性がオウタムン・ドリーム(秋の夢)

というタイトルで英語で歌っているのです。そして彼女は、ジュリー(沢田研二)の

『時の過ぎゆくままに』を4:55というタイトルでカバーしています。

 

ベトナム(越南)の越は越人から発しています。しかし、漢字の越には、

遠ざかるという意味があります。日本から遠いようで近いのがベトナムなのです

 

(現代社会学科 橋本和孝)

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