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ひまわりになった猫

教員コラム
2011.01.20
現代社会学科
中村 克明

私は、図書館員を養成する司書課程の教員をしています。

 

私は本が大好きですが、本が好きになったきっかけはたぶん、小さい頃、

母親がよく読み聞かせをしてくれたからだと思います。

いろいろな話の中でも、とりわけ猫とかゾウとかの動物の話が好きでした。

 

さて、私の家には今、3歳のマルチーズ(雌)がいます。名前をプリンと言います。

もともと私は猫派で、犬は好きではなかったのですが、ひょっとしたきっかけで

我が家に住むことになりました。彼女はマンション内ではちょっとした人気者です。

家の中では暴れん坊ですが。

 

ところで、私の田舎の家にはずっと昔から猫がいました。どの猫もかわいい猫でした。

中でも、記憶に残っているのがトラです。

 

彼は、3年くらいしか家にいませんでしたが、当時小学生だった私と非常に気があって、

よく遊びました。私の布団の中で眠り、私のいすの隣で一緒にご飯を食べたものです。

野性味の強いところもあって、外ではスズメやネズミを取って食べていました。

でも、家の中では私たちに手を出したり、噛みついたりすることはまったくありませんでした。

トラは私が中学1年生の冬に、皮膚病で死にました。本当に残念でした。

そのときのトラの目が澄んだ美しいコバルトブルーだったのが、強く印象に残っています。

 

話はまだ続くのです。

 

その年の晩夏、なんとトラを埋めたところから1本のひときわ大きなひまわりが咲いたのです。

家族の誰も、ひまわりの種など蒔いていません。それでも、大きなひまわりが咲いたのです。

“トラは、ひまわりに生まれ変わったんだ”と家族で話したものです。

そのひまわりはまるで、トラが“僕を愛してくれてありがとう”と言っているようでした。

 

動物(特に、ペット)は、人間の心を癒してくれます。私は、猫にずいぶん助けられました。

動物虐待などもっての外です。

動物の住みやすい環境を作っていくのも、私たち人間の重要な役割ではないでしょうか。

地球は、人間だけのものではないのですから。

 
(現代社会学科 中村克明)


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