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ワールドカップ雑感?<前編>

教員コラム
2010.07.01
現代社会学科
大澤 善信

2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会決勝トーナメントも酣(たけなわ)です。サッカーファンには堪えられないでしょう。日本代表は、対デンマーク戦に勝利し、決勝トーナメントに進みましたが、残念ながらベスト8入りにはなりませんでした。

 

私にも学生諸君にも、朝早い講義には障りがないではないですが、それ以上にワールドカップは社会学の普及に貢献してくれます。どのチームのファンでも世界ランク一位のブラジルをないがしろにする者はいません。そこで、みなさんはブラジル国旗を知っていますか?そこに描かれているORDEM E PROGRESSO(秩序と進歩)とは社会学の生みの親であるオーギュスト・コントの思想なり、努々(ゆめゆめ)忘るなかれ、と一席ぶつのです。

 

サッカーという競技そしてサッカー・ワールドカップは、オリンピックなどよりもずっと情念あふれる姿で世界情勢を反映しているようで、ほかにも講義の素材にしたいものがたくさんあります。しかし、嘆かわしいことに、せっかくの南アフリカ共和国での開催なのに、アパルトヘイトのこともネルソン・マンデラの名前も、十年一昔ということなのか、今の学生諸君の耳目に触れてはいないらしいのです。

 

閑話休題。学生諸君のことよりも自分自身はどうだったのだ、という思いが脳裏に現じたのは、グループDでセルビア代表がドイツ代表に勝利したときです。もう十年以上も前のこと、NATO軍が介入した旧ユーゴスラビアの内戦のことを反芻しなければならなくなったのです。学生諸君に言うと、そんな遠い国の昔のことと思うかもしれませんが、サッカー好きなら、名古屋グランパスエイトで活躍したドラガン・ストイコビッチを知らない人はいませんし、ファンならずとも前日本代表監督イビチャ・オシムのことは知っています。オシムはボスニア・ヘルツェゴビナ出身ですし、ストイコビッチはセルビア人です。

<次回・後編に続く・・・>

 

 

(現代社会学科 大澤善信)


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